全日本自転車選手権ロードレース│伊豆大島観戦レポート

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新城幸也選手もかつて出場した全日本選手権ロードレース

人生2度目の伊豆大島へ行ってきました。1月にアジア選手権のロードレース観戦に行って以来になります。

今回の目的は、全日本選手権ロードレース観戦です。

全日本選手権はほぼ毎年開催地が変わります。私がロードレース観戦を初めてから、大分、岩手、栃木と変わり、今回は東京都大島町での開催となりました。使用されるコースは、今年1月に開催された、アジア選手権大会のロードレースと同じコースです。

伊豆大島への移動手段は、調布飛行場からの飛行機、東京・竹芝と静岡・熱海から日中数便出港している高速ジェット船か、竹芝から出港している大型客船の利用となります。

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竹芝桟橋を出港してまもなく登場するレインボーブリッジ。

土曜日にはU23(23歳以下の男子選手が出場できるカテゴリー)と女子エリート、日曜日には男子エリートのロードレースが開催されるということで、金曜日の夜に出発する大型客船で現地に向かいました。

 

ロードレース初日の幕開けは悪天候

早朝6時に大島の岡田港に到着し、バスで島の中心部へ移動します。宿泊する旅館に到着するといきなりの大雨と強風だったので、9時スタートのU23のレースがどうなるか早くも波乱の予感がします。

それを物語るように、竹芝と熱海から出港するジェット船が早々と午前中の便の欠航が決まり、自転車仲間がレーススタートに間に合わない事態も発生しました。

土曜日の最初のレース、U23は1周11.9kmのコースを10周で争うレース予定でしたが、悪天候の影響で8周に短縮されました。

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スタートを待つU23カテゴリーの選手たち。

序盤から鹿屋体育大学が積極的に前をひく展開で、早々と集団がバラバラになる展開。

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鹿屋体育大学の徳田優選手を先頭にのぼりへ。

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徐々に選手が絞られ、シマノレーシングの小橋選手をはじめ、ジャパンナショナルチームでお馴染みの力のある選手が残る。

最後は前日のタイムトライアルも制した、小林海選手(Team KUOTA C.PAULINO)が優勝。

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オリジナルペイント「寿司ドラゴン」のヘルメットをアピールしながらゴールする小林海選手(Team KUOTA C.PAULINO)

2連覇なるか萩原麻由子選手|女子エリートレース

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スタートを待つ2015年女子エリートチャンピオンの萩原麻由子選手(WiggleHigh5)

午後からは女子エリートのレースが行われます。

女子のレースが始まる頃には天気もすっかり回復し、予定通り1周11.9kmのコースを9周、107.1kmで争われました。

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イラストレーターのがめんださんデザインの横断幕とのぼり。寅と鯖は萩原選手の好きなものです。

今回は女子はWiggleHigh5に所属する萩原麻由子選手の応援がメインで、仲間と応援用の横断幕とのぼりを作りました。のぼりは10本ほど作り、コース上のあちこちで萩原選手のファンが手に持ち声援を送っていました。

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序盤から果敢な攻めを見せた萩原選手。

レースは残念ながら萩原選手の連覇は出来ませんでしたが、最後まで攻めの姿勢を崩さない走りで2位となりました。

 

最初から最後まで目が離せない男子エリート

日曜日は8時からエリート男子のレース。11.9kmを13周。154.7kmで争われました。

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スタートを待つリオオリンピックロードレース代表の内間康平選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)(photo:m.shimizu)

スタートを見送ってから、このコースで唯一ののぼりのポイントへ移動。のぼりのポイントでの観戦は、選手の走行スピードが落ちるので応援しやすいということもありますが、一番苦しいところで応援することで少しでも選手の力になればという思いもあります。

応援仲間が設置している場所を間借りして、応援しているAISANレーシングチームの横断幕と、今回初披露だったブリヂストンアンカーサイクリングチームの井上和郎選手の横断幕を設置させてもらいました。スタート地点から最初の上り坂をのぼってきた真正面に位置していて、選手からもきっと見えるはずです。

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最初ののぼりに陣取る横断幕設置コーナー。

レースは序盤からアタック合戦が続きますが、なかなか逃げが決まらず、4周目に入ったあたり、宇都宮ブリッツェンの鈴木譲選手とAISANレーシングの中根英登選手の逃げが決まり、やっとレースが少し落ち着きました。

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集団を牽引する井上和郎選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)(photo:m.shimizu)

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集団から飛び出し逃げを決めた、(左)中根英登選手(AISANレーシングチーム)と(右)鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)(Photo:m.shimizu)

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地元の方も手作りの横断幕で選手たちを応援。(Photo:m.shimizu)

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選手たちがのぼってくる背後には、海が見えます。

途中、優勝候補のひとりであり、リオオリンピックのロードレース代表でもある、ブリヂストンアンカーの内間康平選手が不運な落車に見まわれリタイアする波乱も。

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チームのために逃げ続けた中根選手が最後の力を振り絞ってのぼりに向かいます。

レースも後半に入り9周目あたりにずっと逃げ続けていた中根選手が先頭から離れてしまい、11周目あたりまでは先頭は鈴木選手がひとりになります。その後、鈴木選手も力尽きレースは振り出しに戻ります。

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自転車仲間が横断幕を作っていた、(左)椿大志選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)もチームメイトの井上選手と共に集団を牽引します。(Photo:m.shimizu)

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集団を牽引する(左)中島康晴選手(AISANレーシングチーム)と(右)井上選手。(Photo:m.shimizu)

レースはいよいよ最終局面を迎えます。
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木村圭佑選手(シマノレーシング)が右側からアタックを仕掛けた瞬間です。

 

男子エリートはブリヂストンアンカーのワンツー

海岸沿いのコースでアタックが繰り返されながら、最終的に先頭でゴール地点に戻ってきたのは、(左)初山翔選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、(中)木村選手、(右)西薗良太選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)でした。

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(photo:m.shimizu)

ゴール手前で木村選手がスプリントを仕掛けましたが、初山選手にかわされ後ろから続いたチームメイトの西薗選手と共にワンツーフィニッシュ。
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(中央)初山選手はチームに12年ぶりの全日本チャンピオンジャージをもたらしました。(左)2位の西薗選手は金曜日のTT(タイムトライアル)で優勝しています。(右)3位の木村選手。

表彰式後、タイムトライアルとロードで完全優勝を決めたブリヂストンアンカーサイクリングチームのメンバーが記念撮影。レースの序盤から終始アシストに徹した井上選手は、初山選手の勝利を聞いてうれし涙。そして記念撮影では晴れ晴れとした笑顔が印象的でした。

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左から、椿選手、鈴木龍選手、初山選手、西薗選手、井上選手。(レース中に落車に巻き込まれてリタイヤした内間選手は大事を取って療養していたため不在。)

こうして2日間に渡っての全日本選手権ロードレース観戦が終了しました。日本のチャンピオンを決めるレースでありながら、特にエリート男子のレースではチームのエースを勝たせるためのアシスト選手の献身的な走りに胸を打たれました。毎年ドラマが生まれる全日本選手権を今年も現地で観戦出来て、またロードレースの魅力に取り憑かれました。

今年の全日本選手権の様子は、Jsportsで中継されました。現在はロードレースと言えば、ツール・ド・フランスで盛り上がっている時期ですが、現在ツール・ド・フランスに出場している新城幸也選手(ランプレ・メリダ)もかつて走っていた日本のレースに注目してみてはどうでしょうか。

Jsports日本開催のレース
http://www.jsports.co.jp/cycle/japan/