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ホイールのウエイトバランス(重量バランス)とは?
ロードバイクホイールのウエイトバランス(重量バランス)とは、ホイールのウエイトが均一に取れていないホイールをいいます。ホイールのウエイトバランスがアンバランスな為、ホイールだけでなく車体全体がガタガタと振れる現象をいいます。
またホイールのウエイトバランスとホイールの振れ取りを勘違いする方が多いですが、ホイールのウエイトバランスと振れ取りは異なります。※ホイールの振れ取りとは、ホイールが縦振れ、横振れする現象をいいます。
ホイールの縦振れの原因
※ホイールの縦振れは滅多に起こりません。縦振れの場合、ホイールが変形、破損している事が考えられるので、お店でホイールの状態を確認する事をおすすめします。
ホイールの横揺れの原因
- ・バランスウエイトが取れていない
- ・タイヤとホイールのズレ
- ・タイヤの偏摩耗
- ・ホイールの歪み/変形
- ・スポークの緩み/歪み/変形
- ・ニップルの緩み/張り過ぎ
- ・汚れによる劣化など
※偏摩耗とは、タイヤの山が均等に消耗せずに不均一になってしまう状況をいいます。
ホイールのウエイトバランスを取る前
ホイールのウエイトバランスが取れていない為、車体全体が大きくガタガタ揺れているのが分かります。
ホイールのウエイトバランスが取れた状態
ホイールのウエイトバランスが取れると、ピタリと揺れが収まります。
ホイールの状態を確認する作業手順として、ホイールの縦振れの確認→ホイールの横振れの確認→ホイールのウエイトバランスの確認を行っていきます。ロードバイクホイールは新品で購入した場合でも、バランスが取れていない事がほとんどです。
※メーカーによってはホイールバランスを取っていると謳っているメーカーもありますが、過信せずに自分で確認する事が大切です。
ホイールのウエイトバランスが取れていない原因
※元々ホイールは完璧な円形ではないのでバランスが取れていません。
- ・タイヤの精度
- ・リムの継ぎ目の構造の問題
- ・バルブの重量
- ・センサーマグネットを取り付けている人は、それも原因になります。
ホイールのウエイトバランスの確認方法とは!?
ロードバイクをメンテナンススタンドに固定させた状態でギアをアウタートップに入れます。そこでクランクを100回転以上させた際に、ロードバイクがガタガタと大きく揺れるので一目瞭然で分かります。これはホイールの重量バランスが取れてない為に、ガタガタと大きく揺れます。
大きく揺れるという事はウエイトバランスが取れていないと考えられます。※ホイールバランサーがあるショップでは、ホイールバランスのズレを計測してくれます。
ホイールのウエイトバランスの効果(メリット)
- ・加速がよくなる
- ・だれにくくなる
- ・乗り心地が滑らかになる
- ・安定したコーナリング
ホイールバランス(重量バランス)の取り方
- スタンド(振れ取り台)にホイールを装着させます
- ホイールを装着させると重い所が下に移動します
- マグネットを装着している方はハブからの距離を計測してから取り外します
- バルブナットの重量も影響してくるので外して計測します
- マグネットを取り付け直します
- ホイールの重たい側の反対に適当に重りを付けていきます
- 少しずつ重りを取り付けウエイト調整していきます
- ウエイトバランスが取れると、ホイールをどこに回してもピタリと止まります
- 仮ウエイト取り外し、重しを装着させていきます
- 最後にホイールを装着させ、思いっきりペダルを回していきます。
ガタガタ揺れなくなればウエイトバランスが取れた事になります。
※0.1gまで計測できる秤(はかり)を使用しながら調整するのがオススメです!
ホイールバランスに必要な道具|振れ取り台
ご自身でホイールのウエイトバランスの調整や振れ取りを行う際には、振れ取り台というサイクルグッズが販売されいます。こちらを利用する事で、大切なレース前にホイールの調整を行ったり、新しいホイールを購入した際にも調整ができます。
またホイールのウエイトバランス、振れ取りをする事で安定した走行が実現します。もちろん自分で調整するのが難しそう、不安だと思う方はお店に相談してみてはいかがでしょうか!