自分で出来る出先でのトラブル対応・変速機編(ロード用・ワイヤー引き)

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ロードバイクのトラブル対応について|変速機編

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前回、出先でのブレーキトラブルの対応について記事を書きましたが、ブレーキときたら変速機と言うことで、今回は変速機(ディレイラーの調整について書かせていただきます。

 

とは言え変速機の調整はブレーキの調整の何倍も難しく、※正直なところ、あまり詳しくない人は自分で触らない方が無難です。

 

※あくまで専門のショップに調整してもらい、変速機はいつも万全の状態にしておくことが理想ですが、出先で変速が渋くなった時に、症状を改善する方法についてご説明したいと思います。

 

変速機はどんな構造で動いているのか?

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変速機の構造はとても複雑で、変速機が不調を起こす理由も様々あります。

 

トップ側・ロー側の位置決めやワイヤーのテンションなど、変速機の調整自体に原因が有ることもあれば、チェーンやスプロケット(ホイールに付いているギアの歯)の摩耗や使い込んでいるホイールであれば、スプロケットを固定しているロックナットが緩んでいるのが原因だったりします。

 

特にしっかり調整していても、変速ワイヤーが徐々に伸びてきて変速に必要なテンションが変わったり、ホイールを交換すると調整が必要になったりします。

 

変速機に不調が発生した時に、瞬時に原因を判断し対処できるようになるには、豊富な経験とメカニカルな知識が必要です。だから、変速機がどんな構造で動いているかは簡単に理解しておくと良いでしょう。

 

変速機には強力なバネが入っていて、常にトップ側のギアに入るように力がかかっています。それを変速レバーと繋がったワイヤーで引っ張って、ロー側に1段ずつギアを変速したり、引っ張るワイヤーを戻してやることでギアをトップ側に入れています。

 

そして、この動きが正確に行われるために、次の3つを調整してやる必要があります。

 

1.変速機の位置調整

(Ⅰ)リアの変速機は指定された位置に固定すれば問題ないのですが、フロントの変速機は変速用のプレートがギア板と縦方向に平行になるように、そしてプレートとアウターギア(大きなギア)が接触しないように、縦と横の微調整をしながら取り付ける必要があります。

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このようにアウターギアと変速機のプレートの向きが平行になるように調整する

2.トップ&ロー側の位置調整

(Ⅱ)フロント・リアとも変速機には、ストロークアジャストボルトと呼ばれる2つのネジが付いていて、この2つのネジを使って「これ以上チェーンがトップ側に行かない場所」「これ以上チェーンがロー側に行かない場所」を設定します。

 

これがしっかり出来ていないと、フロントであればチェーンが内側や外側に落ちてしまい、リアならトップ側のスプロケットとフレームの間やロー側のスプロケットとホイールの間にチェーンが挟まってしまいます。

 

動きを見れば分かり易いのですが、ストロークアジャストボルトは変速機の可動範囲を制限するためのネジになっており、これでトップ&ロー側の調整を行います。

フロントの変速機のアウトー&インナーの位置調整はこの2つのネジで行う

リアの変速機のトップ&ロー側の位置調整はこの2つのネジで行う

3.ワイヤーのテンション調整

(Ⅲ)先ほども書きしましたが、変速機はバネの力でトップ側に動こうとしていて、これを変速レバーから伸びたワイヤーで引っ張りながら、希望するギアに変速しているのですが、引っ張っているワイヤーのテンションが狂ってくると、変速位置も微妙に狂ってきて、きれいにギアが入らなくなります。

 

そのため組み付ける際に、正しいテンションに調整することが重要です。それと同時にずっと引っ張られているワイヤーが少しずつ伸びてくるので、伸びた分を調整することも重要になります。

このアジャスターボルトでワイヤーのテンションを調整する

 

出先で変速機の不調に見舞われた時に取るべき対応

変速機の調整すべきポイント、主な3つをご紹介しましたが難しかったでしょうか。

 

今度は出先で変速機の不調に見舞われ時に取るべき対応についてお話しします。

 

走っている最中に起こるトラブルは、本来であればその場で全て解決できるのが理想ですが、変速機の調整はかなりのスキルを必要となります。万が一、症状を悪化させてしまったら走行不能になってしまいます。

 

そこで対応策として「何もしない」と言う選択肢と「一番簡単な調整方法を試す」と言う2つの方法を提案したいと思います。

 

まず、「何もしない」についてですが、単純にそのままにして症状の悪化に注意しながら家まで帰り、専門のショップさんに見てもらうと言う方法です。異常が発生した時、自分で見ても良く分からない場合は、無理していじらず、そのままの状態で走ると言うのは賢明な選択です。

 

そして、「一番簡単な調整法を試す」について、出先で起こる変速機の不調で一番多いパターンはリア変速機の変速ワイヤーのテンションが合っていないことからくるトラブルです。

 

また、このリア変速機のワイヤーのテンション調整は変速機の調整の中では比較的簡単な作業なので、これだけは覚えて、トラブルが起きた際に試してみるのも良いでしょう。

 

やり方は(Ⅰ)で後ろのギアをトップから2段目に入れる

ワイヤーのテンションを調整する時はトップから2段目に入れるのが基本です。

 

(Ⅱ)でペダルを回しながら、アウターアジャストボルトを回して調整する

  • ・アウターアジャストボルトを右に回せばワイヤーのテンションが緩みチェーンラインがトップ側に寄ります。
  • ・アウターアジャストボルトを左に回せばワイヤーのテンションが張りチェーンラインがロー側に寄ります。

 

(Ⅲ)アウターアジャストボルトを右や左に回す

トップにもローにも寄り過ぎて無い、ちょうど良いチェーンラインが見付かれば完了です。

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アジャスターボルトはペダルを回しながら調整する。作業台がない屋外の場合、こうやって自転車を逆さにすれば、一人でも作業できます。

たった1つのネジを回すだけでピッタリの位置に入ることもあれば、逆に症状を悪化させてしまうこともあります。

 

だから、アウターアジャストボルトを回す際には、必ず最初の位置とどれだけ回したかを覚えておいて、状況が好転しない時には最初の状態に戻せるようにしておきましょう。

 

如何でしたでしょうか。変速機の調整はとても難しいですが、アウターアジャストボルトを触ると言うのは、いずれ自分で調整できる場所を増やしていくための第一歩にもなりますので、覚えておいて下さい。

 

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