さいたまクリテリウム2016|日本人選手の活躍、最後のレースに挑む

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さいたまクリテリム2016|そこには、もう1つの物語がありました

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(写真1:メインレース前哨戦、ポイントレースのスタート。他に個人タイムトライアルも行われた)

 

10月29日、さいたま市にて2016年の「ツール・ド・フランス」の主要4賞ジャージ獲得者ら、世界トップ選手が参加する「2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が開催されました。

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有名海外選手が注目される中、さいたまクリテリム2016には、もう1つの物語がありました。それは、このレースを最後に引退する日本人選手の物語です。

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(写真2&3:沿道には多くの観客がつめかけ、選手の起こす風を感じた)

1周約3.1キロのコースを20周するメインレースには、海外チーム・日本チーム合わせ51人の選手が出場しました。

日本チーム所属選手のうち、綾部勇成選手(愛三工業レーシングチーム)、伊丹健治選手(キナンサイクリングチーム)、小橋勇利選手(シマノレーシングチーム)の3名は今季限りの引退を表明。

伊丹と小橋はこの「さいたまクリテリウム2016」がラストレースとなりました。

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(写真4:スタート前のチームプレゼンテーションに向かう綾部)

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(写真5:後日引退を発表した伊丹と中西重智)

 

熱い戦いを繰り広げた日本人選手|さいたまクリテリム 2016

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(写真6:集団内に位置取る小橋(写真中央))

レースは序盤で12人の逃げが形成され、綾部・伊丹・小橋の3名ともがその逃げに乗り、観客に力強く走る姿を見せてくれました。

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(写真7:積極的に集団の先頭をひく綾部)

この逃げはやがて、メイン集団に吸収され、その後のアタック合戦を経て、ペーター・サガン(ティンコフ)が優勝。2位は2016年全日本選手権優勝の初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、マイヨジョーヌのクリストファー・フルーム(チーム スカイ)が3位となりました。

 

レース終了後、表彰台へ|健闘を讃え合う選手達

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(写真8:ツールドフランス覇者とともに、JAPANナショナルチャンピオンジャージが表彰台へ)

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(写真9:母国スロバキアの国旗を多く目にしたことも嬉しかったと語るペーター・サガン)

 綾部選手からのコメント

「多くの方から応援をしていただき嬉しかったです。まだ、この先ツールドおきなわや中国でのレースがあるため、最後まで全力で頑張りたいです」

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(写真11:観客への感謝をハイタッチに込めて会場を去る)

伊丹選手からのコメント

「たくさんの方に名前を呼んでもらい、本当に嬉しくて引退を撤回しようかと思ったくらいです(笑)楽しんで走れました」

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(写真12:前所属チームでともに走った初山(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)と談笑する伊丹)

さいたまクリテリムは、日本で行われるロードバイクレースイベントの中でも、もっとも人気が高く、こんなに豪華な選手たちが集まるレースイベントはありません。

 

その中で、どうしても海外選手に注目しがちですが、日本のトップ選手達もロードレース界を盛り上げる為に日々、身を削りながら切磋琢磨し、日本人選手のレベルアップを目指して戦っています。

 

今回、さいたまクリテリム2016のレースがラストランになった伊丹健治選手(キナンサイクリングチーム)、小橋勇利選手(シマノレーシングチーム)ですが、これからもロードレース界を陰ながらに支えていただき、盛り上げて欲しいです。今まで本当にありがとうございました。

 

-最後に-

伊丹健治選手からのメッセージ


選手生活 10 年目、節目の今年限りで現役を引退いたします。

KINAN Cycling Team の立ち上げから活動することができたのは、自分にとって貴重な経験となりました。

最高の思い出とともに、第二の人生をスタートしたいと思います。

2007 年から 2014 年まで 8 年間所属した、ブリヂストン・アンカーサイクリングチーム、 2015年から現在まで所属しているKINAN Cycling Team、応援してくださったファンのみなさま、全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

来年からは株式会社キナンで働くことになりました。選手生活で培った体力と気力を武器 にがんばりたいと思います。

今シーズン残りレースおよび今後とも、KINAN Cycling Team をよろしくお願いいたし ます。

KINAN Cycling Team 伊丹健治 引用元:KINAN-CYCLING

 

小橋勇利選手からのメッセージ

チームからのご案内にある通り、私、小橋勇利は週末に行われるさいたまクリテリウムを最後に自転車競技に終止符を打つことになりました。突然のご報告になってしまい驚かれている方もいらっしゃるかもしれませんが、時間を掛け悩んだ末の判断でした。

 

小学生の頃に始めた自転車競技。それ以来自転車を軸に過ごしてきた12年間。始めた頃はまさか自転車でこれほどまでに多くの貴重な経験、体験ができるとは思ってもいませんでした。

 

自転車を通してできた繋がり、仲間、先輩、後輩、そしてチームメイト。

 

そのどれもが文字通りかけがえのない宝物です。今までお世話になった方々、支え続けてくださった全ての皆様本当にありがとうございました。

喜、怒、哀、楽、全てを共にした自転車に区切りをつけることは簡単ではありませんでした。

 

しかし自分の中で一つのターニングポイントとして定めていたU23カテゴリーの終了時期。今回”引退”という選択をしたのには新たな目標、夢の発見がありました。

悩み憂えた時期もありましたが今はそんな時期も越え、また新たなステージで始まる挑戦にワクワクしております。私が選手を辞めても、私が大好きな「自転車」は今後も一生変わりません。

 

いつかまた会場に伺わせてもらった際にはそんな「自転車」のみんなとまた笑いあえたらと思っています。最後になりますが さいたまクリテリウム 全力で走りますので皆さん変わらぬ応援よろしくお願いします!!引用サイト:【Focus】小橋勇利選手が引退へ

 

text: kamei nanako

photo: shimizu midori

 

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