愛媛から世界へ!ハピガルMakiさんのパリ・ブレスト・パリへの道(後編)

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ブルべで夫婦の絆を試された!?夫婦で臨む、パリ・ブレスト・パリ

 

いよいよ目前に迫った、パリ・ブレスト・パリ。制限時間90時間/走行距離1200kmのアドベンチャーへ愛媛から挑戦するMakiさんを紹介する後編です。

 

 

前編ブログもあわせてどうぞ。

愛媛から世界へ!ハピガルMakiさんのパリ・ブレスト・パリへの道(前編)

 

10年のブランクを経て、ブルべに目覚めたMakiさん。今までチャレンジしたブルべのエピソードを聞いてみました。

 

夫婦二人三脚でのブルべ

photo by same

 

Makiさんがパリ・ブレスト・パリ(以下、PBP)の挑戦を意識2017年後半だったそうです。それまでは、毎年100kmずつ伸ばすつもりでしたが、ご主人のひと言で、PBPを意識したことで目標上方修正しました。

 

PBPにチャレンジするためには、同一年に200km、300km、400km、600kmのブルべシリーズを認定完走し、SR(シュペール・ランドヌール)の称号を受けなければならず、確実にSRとるためどのブルべに参加するかご主人と共に作戦を練ったそうです。

Makiさん夫婦が獲得した認定メダル

 

特に、一番距離の長い600kmは、のぼりが苦手なMakiさんのために、最も平坦のコースレイアウトになっていた「BRM804北海道600km宗谷岬」をご主人が見つけ出し、エントリーしたとか。

 

ブルべへの参加はいつもご主人と一緒のMakiさん。上のエピソードからも、ご主人が主導権を握っているのであろうと思いきや、「私が出ようとすると、旦那がついてくるよね(笑)」だそうで、「最初は旦那がやる気がなかったので、全然役に立たなかった(苦笑)」と、Makiさんからは辛口コメントが。

ブルべだけでなく、MTBレースも夫婦で二人三脚。

 

Makiさんとご主人とのエピソードで衝撃的だったのは、 AR(オダックスランドヌール)四国 が初めて主催した、2017年「BRM0305四国200km」です。このコース、四国ならではの山岳コースで、Makiさんにとってもかなりチャレンジングなコースでした。

 

そんな中、「さぁこれから長いのぼりをのぼるぞ!と気合を入れた瞬間に、コンタクト外れた・・・とか言うし、全くリズムが合わなかった。」しかも、途中でご主人の脚が攣ってしまい動けなくなる事態に。このままだと制限時間内のゴールが危ういということもあり、「自分の足を引っ張るから、旦那にはお帰りいただきまいた(苦笑)」

 

結局ご主人はリタイヤし、ショートカットコースでゴール地点へ戻り、Makiさんはひとりゴールを目指すことに。Makiさんが孤軍奮闘するも、完走するも規定時間に僅か届かず認定を受けることが出来なかったという、夫婦にとってもほろ苦い結果となってしまいました。そんな中で、AR四国の代表と副代表がゴール地点で待っていてくれて、「よく頑張りました!」という言葉と共に、握手してくれたことが思い出深いそう。「いつか、リベンジしたいコースのひとつです。」とMakiさんは力強く語っていました。

 

今では夫婦二人三脚でゴールを目指す二人ですが、決して順風満帆ではなく、夫婦ならではのゴタゴタを乗り越えて今があるそうで、「今は協力しあってますよ。風よけになりますし(笑)」とMakiさんはにこやかに語ってくれました。現在はご主人が積極的にコースチェックして、休憩ポイントも考えてくれるそうです。また夫婦で走ることで得られる安心感も。「宗谷岬(BRM804北海道600km宗谷岬)では、パンク修理もしてもらって助かりました!」と感謝の気持ちも忘れていない。

 

もともと、シーカヤックに乗ったり(二人でなんと7艇も所有しているそうです!)と、アドベンチャーが好きなお二人。夫婦史上最大のチャレンジであるPBPでさらに夫婦の絆が深まるに違いない。

 

Makiさんのブルべの相棒と装備

ブルべで使用している自転車

GIANT LIV をブルべのために超乙女ギア(※女性でも坂が上れる、歯数が多いギアのこと)仕様。

 

 

ブルべの装備

ロングで走るときも比較的荷物が少ない。写真は一例。PBPの時は、日本のように道中でコンビニも無い上に、PC間がかなり距離もある。また、慣れない現地の食事で胃腸を壊してしまわないように日本から食べなれた補給食を準備していくとのこと。

 

Makiさんのブルべエピソード~SR獲得までの過酷な道のり~

「BRM527イトシマ300km」は夕方出発で、Makiさんにとって初めてのナイトブルべ。とにかく眠気との戦いだったそう。「眠い!帰りたい!」と悶々として走った思い出が。そんな経験から、他の人のブログなどを参考にして、カフェインの錠剤や眠気覚ましのガムを常備。それでもどうしようもなければ、無理せず公園のベンチで15分から30分ほど仮眠を取るようにしているそうです。

 

「BRM722日置300km」では、残り100km地点で疲れから自転車に乗ったまま一瞬意識が飛び、落車してケガをしたことも。早めに休憩を取ることの大切さを痛感。

 

 

「BRM804北海道600km宗谷岬」は仮眠所を利用したが、シャワーの施設はなかったこともあり、さっぱりとしてから休むことが出来ず。「BRM323高松600km」ではそれまでの経験から、「きちんと寝ないとまずいな・・・」と思い、ホテルでシャワーを浴び、2時間ほど仮眠を取ることを選択。それによりスッキリと走りだすことが出来た。

 

「BRM922熊本1000km」では、ご主人が仮眠後に体調を崩し、鹿児島に入るところまでは何とか二人で頑張ったが、これ以上進むと危険だと判断し、輪行できる場所で二人揃って勇気ある撤退を決めた。

 

「BRM呉・牛窓400km」では、竹原から三原の峠を越えるときに雹に見舞われた。ここで身体を休めると低体温症になる可能性もあるため脚が止められず、とにかく走り続けた。「とにかく過酷でした」と振り返る。

 

過酷さの先にある達成感!~だからブルべをやめられない~

こんな過酷な経験を続け、なぜブルべを続けているのか、そしてさらに過酷なPBPに挑戦するのか。

「ずばり、走った後の達成感です。苦しかった出来事が、後で笑い話になるんですよ。」とMakiさんはにこやかに語ってくれました。そして、ブルべに出ることにより自転車仲間が増えるのも楽しみのひとつだそうで、九州では宮崎在住の青年と親しくなり、お互いにPBPで会いましょうと健闘を称えあったとか。

 

今回のPBPへの挑戦は、最初はご主人は反対したそうです。海外を走るのもこのPBPが初めてになるし、今のレベルで出場しても満足に走れないからというのが理由でしたが、「自分の年齢を考えたら、今年を逃したら体力的に厳しいと思うんですよ。」と、意を決してエントリーしたそうです。PBPはオリンピックと同じく、4年に1回の大会ということもあり、「オリンピックを目指す選手の気持ちが、今はよくわかります。」とも。

 

これからブルべに挑戦する人へ

チームメイトであるハピガルのメンバーが、寄せ書きをプレゼントしてマキさんを激励。

ブルべに限らず、何事も目標をもって取り組むと、生活にハリが出ると思います。自転車競技も、ヒルクライムやシクロクロスやロードレースなど様々ありますが、私にとってはブルべが一番ピッタリはまりました。

仕事でも自転車でも少し上の目標にチャレンジして、それを達成する。その繰り返しを積み重ねることで、自分の成長にも繋がると思います。あと、精神鍛錬になります!ブルべに挑戦してると、仕事で困難にぶち当たっても、「こんなのブルべに比べたら・・・」と思うようになりました(笑)

 

パリ・ブレスト・パリのその先に・・・

最後に、PBPを走り終えた後のMakiさんの次なる目標を聞いてみた。「女性だけでフレッシュ(※3人以上5人までのチームで一緒に走るブルべ。24時間、360km以上でコース設定する。)を走ることです!なので、一緒に走ってくれるメンバー募集中です(笑)」

 

Makiさんの野望はまだまだ続きます。

 

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