首都圏のおすすめヒルクライムコース・成木編

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ヒルクライム|成木編

こんにちは、SNEL CYCLOCROSS TEAMの向山です。

私は普段、奥多摩や秋川方面でトレーニングをしているのですが、この辺はトレーニングに適した山がたくさんあります。

そこで、首都圏からアプローチしやすいおすすめヒルクライムコースをご案内したいと思います。今回ご紹介するのは、東京と埼玉県の県境にある青梅市成木の成木峠。この峠も春にヒルクライム大会が開催されている東京や埼玉のクライマーにはお馴染みの峠です。

成木ヒルクライム

東京都青梅市成木5丁目 ~ 7丁目

成木峠へのアプローチ

成木峠は東京なのか埼玉なのか、地図で調べないと分からないくらいの県境に位置しており、東京からも埼玉からもアプローチのルートは幾つもあります。

それこそ、この辺りは良い峠が幾つもあるので、峠を繋ぐようなルートでアプローチすると言うのが、坂好きにはおすすめのルートです。極力他の峠を避けてこの峠を目指す際は、都心方向からであれば、岩倉街道で青梅市小曾木まで向かい、ショートカットのために東京バーディークラブの前の坂を通って成木までアプローチするのが最短ルートでしょう。

輪行で行くなら、JR青梅線の軍畑駅下車が一番近いです。榎峠と言う峠をひとつ越えればすぐに成木です。クルマで向かう場合は、後ほど詳しく説明する成木の家に駐車可能です。

成木峠のコースプロフィール

成木峠とはどんな坂なのでしょうか。客観的な数字(※私の実走データより算出)でコースプロフィールをご紹介しましょう。

距離 10km(※成木五丁目交差点スタート)

獲得標高 530m

最大斜度 15.8%

この峠、前半はだらだらと登っています。前半のだらだら区間も結構きついのですが、ちょうど半分を過ぎた辺りで、成木街道(小沢峠頂上手前)から左折し、細い道に入って激坂区間がスタートします。

後半部分だけのデータを見ると

距離 4.5km

獲得標高 400m

平均勾配 8.8%

となります。けっこうな斜度の登りが4.5kmも続くんですから、坂好きにも充分満足して頂ける登りだと思います。

小沢峠の頂上手前から細い道に左折。ここを境に前半とは全く違うタイプの登り坂になる。

成木峠に登ってみた

この成木の登り、いつものトレーニングでは、左折せずに小沢峠の頂上に向かうことの方が多いのですが、今回は成木峠頂上までたっぷり登ってみました。

早速、スタート地点からご紹介していきましょう。

スタートは成木五丁目交差点。

消防団の建物や図書館が目印です。

このスタート地点から頂上付近までずっと脇を沢が流れています。

前半部分は割りとだらだらとした登り。だけど、この前半部分のだらだら登りもけっこう脚に来ます。特に、タイムアタックなどでだらだら区間を全快で踏むと、かなりハードです。緩斜面ですが、細かい斜度の変化が続くので、上手くリズムを掴むことが攻略のカギになるでしょう。

前半は激坂ではないけど、脚にダメージを与えるだらだら登り。

前半部分のだらだら区間を5kmほど登ると、まっすぐ行けばもう少しで小沢峠の頂上と言う場所に、左折して成木峠頂上に向かえポイントが見えてきます。

正直なところ、初めて来た時は『この先に5kmも登りが続いているの?』疑いたくなるような細い道ですが、こっちで大丈夫。

ここからが激坂区間の始まりです。

大きな成木街道に別れを告げ、成木峠頂上を目指す。

ここからの激坂区間。斜度がきついのはもちろんですが、特徴的なのは、細かい斜度の変化が激しい事。斜度が安定しない分、余計にきつく感じる坂です。

さらに、脇を流れる沢に山からの水を流すために道を横切るグレーチングが多数あります。

このグレーチング、斜度の変化の要因にもなっていますが、通過する際に滑り易い厄介もの。斜度がきついうえに、山から流れる水で路面が濡れていることも多く、雨が降っていない日でも気を付けないとズルッとホイールスピンを起こします。対策として、ダンシングよりもシッティングを多用すると良いでしょう。そのために、軽めのギアをセットして登ることをおすすめします。私も、この登りに39T×25Tのギアで登ったことが有りますが、さすがにギアが重すぎて苦戦したことがあります。

後半の激坂区間は斜度の変化が多く、一瞬もの凄い斜度になる瞬間がある。

ちなみに、頂上が近くなると、残りの距離を知らせてくれる看板が出てきます。

これはペース配分にも役立ってとても有り難いです。

レースの時だけではなく、普段から残り距離を示す看板がある。

看板に励まされながら激坂に耐え抜くといよいよ頂上でゴール。

正直、頂上の割には開けていないので、景色が良いわけでも何でもないのですが、きつい4.5kmを耐えた達成感は格別です。

成木峠は大切に守られている峠

最後に、この峠を走る方には知っておいて欲しいお話です。

この峠、激坂区間に入り口付近に成木の家と言う休憩施設があります。

管理するのはKFCトライアスロンクラブを中心としたボランティアの皆さん。

この峠で開催される東京ヒルクライムもKFCトライアスロンクラブが実行しております。

成木の家は週末を中心にオープンしており、サイクリストやトレイルランナー、ハイカーは自由に利用できます。

休憩施設「成木の家」はボランティアによって運営されている。この峠はサイクリストに優しい峠だ。

そして、頂上に近付くと現れる頂上までの距離を示す看板も、こう言ったボランティアの皆さんが設置してくれたもの。

この峠は自転車に優しい、非常に走り易い環境が整った峠ですが、この環境を守ってくれている人がいることを忘れず、この峠を“登らせてもらう際”は、マナーを守り、感謝の気持ちを持って走るようにしましょう。