ガーミン1000J VS Google Map|ナビ機能を比べてみた

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Garmin Edge® 1000Jのナビ機能は果たして優秀なのか!?

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サイクルコンピュータの中でも世界で最も有名といってよいブランド、Garmin(ガーミン)の最高位モデルがこのEdge® 1000J。2014年に発売され、その高機能さからまさにサイコンの最高峰に位置すると言えます。

 

またGarminとしても、「株式会社いいよねっと」を子会社化して今後日本での活動を活発化させそうなので、注目度が高まっています。

 

まずはその多機能性を分かりやすく紹介した公式動画(バージョンアップ前のEdge® 1000のもの)があるので、そちらをご覧ください。

 

出典:Garmin Japan公式Youtubeチャンネル

いかがでしょうか。

速度やケイデンス・心拍数を測れるのはもちろんのこと、防水機能もしっかりしています。しかしまだまだ、この動画ですべてを紹介しきれないほど本当に多くの機能が搭載されています。

 

その中でこの1000Jの特徴といえるのが、GPSとマップ機能を組み合わせた「ナビゲーションシステム」です。

 

今回はこのナビゲーションシステムにフォーカスし、その性能をGoogle Mapと比べてみたいと思います!

 

Edge® 1000JとGoogle Mapでは、どちらの方が優秀なのか!?

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Garmin Edge®1000JとGoogle Mapでナビ機能対決!

ナビ機能を測定するために今回は都内の自転車屋さんをめぐるコース設定をしました。六本木にあるオフィスから出発し、調布のほうまで進んで戻ってくる合計60Kmほどのルートです。

 

また、このタイムトライアルをするにあたって安全を最優先にしたルールを設定しました。

ルール

  • ・もちろん道路交通法は厳守 例)時速30Km制限、2段階右折など
  • ・スタートは目的地を検索するところから
  • ・同じ道を引き返さない
  • ・チームは2人一組

以上の規則のもと、ガーミン1000JチームとGoogle Mapチームに分かれて、ナビを用いてどちらが各目的地まで早く到着するかを競いました!

 

インプレ結果発表!

それではタイムトライアル結果を踏まえ、実際に使ってみてどうだったかの結論を先に提示したいと思います。

測定方法として分かりやすくするため、6つの項目に分けて点数付けをしました。

項目としては、「走りやすさ」・「ルートの正確さ」・「ルートの豊富さ」・「GPS・操作性」・「検索のしやすさ」・「多機能性」です。

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1000JとGoogle Mapの機能を5段階で比較(画像をクリックで拡大できます。)

その結果は…!!

合計点: Edge® 1000J 25点 | Google Map 23

ということで、今回の測定項目と我々の基準で点数付けをした結果は、ガーミンが2点、Google Mapを上回りました。以下では、それぞれの項目について詳しく点数付けの理由を解説していきます。

 

【走りやすさ】 1000J:5点中5点 Google Map:5点中4点

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走りやすさに関しては、この1000Jナビの最大の強みといえます。

 

というのも、大通りと裏道を走るバランスが良いと走っていて実感できたからです。サイコンであるため、自転車向けの道を選定してルート設定をしているのですね。

 

Google Mapとのタイムトライアル対決でも、目的地までの所要時間に差はそれほどなく、5分以上早く着くときもありました。完全に自転車向けのルートを選んでくれるので走りやすく、満点にしました。

 

それ以外にも、国道回避や裏道ルートなどを選ぶことができます。

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Google Mapでのルート検索

対してGoogle Mapは日本においてそもそも自転車での設定ができず、車と徒歩のルート検索しかできません。(海外の地図ならできます。)

 

そのため自転車に特化した道を走れない、という弱さがあります。この点で自転車の場合は1000Jよりも遅く着くことが多かったのでしょう。

 

【ルートの正確さ】 1000J:5点中4点 Google Map:5点中4点

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1000Jで目的地検索した際のルート表示

ルートの正確さには両方とも4点をつけました。

1000Jが示したルートで裏道も大通りも行きましたが、不便さは感じませんでした。走りやすさも考慮した最短距離を出してくれるうえ、正確さも申し分ありません。

 

ただ、何か所か階段を行ったり渋谷の歩行者の多いセンター街を抜けようとしたりと難点もありましたが、修正可能でした。

 

Google Mapでは、走っていて目的地に着かないなんてことはもちろんありませんでした。しかし、少し遠回りをすることが何回かあったため、1点減点しました。

 

【ルートの豊富さ】 1000J:5点中4点 Google Map:5点中3点

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ガーミンコネクトを使えば自分でコースを作れ、ナビもしてくれる

ルートの豊富さにおいて、ガーミンは4点です。

 

目的地検索でリアルタイムに表示されるルートは基本的に1本しかありません。ただ、Garmin Connectでコースを自由に設定することができます。

 

Google Mapでは前もって設定したコースをナビゲーションしてくれる機能はないため、差別化ポイントといえます。

また、上記の2枚の写真のように自分の好みに合わせてルート検索をしてくれます。「距離優先」や「標高差優先」、「国道優先」の設定もできるなど、自分が走りたいようにコース設定ができるのです。

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Google Mapではリアルタイムの渋滞情報も表示

Google Mapにおいては、渋滞情報を鑑みてコースを複数提示してくれる仕様非常に便利です。リアルタイムで変化する渋滞に合わせ、その都度予定到着時刻を算出してくれます。

 

この到着時刻もかなり正確です。ロードバイクの場合だと、高速と有料道路を使わないようにした車とほぼ同じ到着時刻で行くことができます。

 

【GPS・操作性】 1000J:5点中4点 Google Map:5点中5点

GPSと操作性についてもそれほど問題なく使うことができたので、4点です。

 

スムーズに目的地まで到着できました。

 

しかしまれに、曲がる地点を通過したとみなされてリルートが開始されたり、曲がる地点がどこだか分からなくなることもありました。また操作性は最初は戸惑いましたが、慣れれば普通に使うことができます。

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Google Mapのナビ画面

対してGoogle Mapの最大の特徴の一つに、携帯回線(4G)やWi-Fiを利用できることがあります。

 

そのためリルート動作が早く、位置情報も非常に正確です。どこで曲がるのかもわかりやすく表示され、戸惑うことが少なかったです。

 

操作についてもいわずもがな、スマホを使いこなしていればもちろんまったく問題ありません。ストレスフリーで減点の余地がありませんでした。

 

【検索のしやすさ】 1000J:5点中3点 Google Map:5点中5点

目的地を検索する簡単さを評価しました。ここでは大きく分けて、「検索を始めてルートが表示されるまでにかかった時間」と、「検索の操作性」という2つの要素があります。

 

検索を始めてルートが表示されるまでにかかった時間」に関してこの1000Jの場合は、慣れていても平均して1分はかかりました。まず、個別の目的地を検索するときだと、目的地の住所を調べるところから始めなくてはなりません。

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住所検索を使うなら、まずは目的地の住所を調べるところから

電話番号で検索する項目もありますが、我々が使ったときは機能しませんでした。

 

Garmin Connectで目的地をあらかじめ登録しておけば時間はかかりません。しかし一度PCを介すという手間もかかりますし、屋外でGarmin Connectを突発的に使うことは困難です。

 

なので今回は住所検索を用いました。ただ、1000Jに住所を打ち込むだけでも複数の手順を踏む必要がありました。

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ここから目的地検索を始めます。

例えば、【東京都目黒区青葉台1-20-4】で検索してみます。

 

ホーム画面から、「検索」→「目的地検索」→「住所」→「関東」→「下ボタン1回」→「東京都」→「下ボタンを15回」→「目黒区」→「青葉台」→「1丁目」→「下ボタンを4回」→「20」→「4」というようにタップしていく必要があります。タップ回数は総計で29回です。

 

これだと「検索の操作性」という点でスムーズさに欠けているため、改善の余地ありです。Google Mapに対して2点分の差がある、といった感触でしょうか。

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Google Mapでの検索画面

それに比べさすがGoogleともいえますが、アプリの操作性の面では申し分なく5点満点です。

 

先の例で行くと、

「アプリを開く」→「検索窓をタップ」→「目的地を打ち込む」→「検索をタップ」で済んでしまいます。

 

スマホというハードにおいてフリック入力が使えることが大きく、スムーズな検索が可能です。加えてソフト面でも非常に簡単に目的地までのルートを調べられます。処理時間も短いです。

 

【多機能性】 1000J:5点中5点 Google Map:5点中2点

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1000Jではもちろん速度からケイデンス、心拍まで計測できます。

ここはこの1000Jが一番点差を広げられるところでした。代表的なのは、上でも言及した速度・ケイデンス・心拍数を測れることです。

その測定のための装置はもともと付いてくるため、何かを新しく買う必要もありません。

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このほかにもセンサーを追加できます。

自転車が早くなるための機能が考えうる限りすべて入っています。

 

Google Mapでは分かりづらい、斜度をリアルタイムで確認できるのも大きな魅力です。さらにGamin Connectとつなげば、トレーニング管理やコース設定など、一気にできることが広がります。

よく走る練習コースを設定しておけば、「セグメント」の機能でどれだけ自分が早くなったのかをゲーム感覚で測ることができます。

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スマホのGarmin Connect™ Mobileでも記録を見ることができます。

この点では、マップ機能に特化したGoogle Mapとはかなりの差があります。中・上級者向けとも言えますが、自転車を極めたい人には非常にお勧めです。

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Google Mapなら、グルメ以外にも様々な周辺情報を調べられる

Google Mapは基本的にマップしかないため、自転車ではナビ以外に使いようが今のところありません。

 

斜度を測定したりGPSログをためておくこともできないので、その後に振り返ってトレーニングに活用する、といった機能の幅が1000Jよりも弱いです。

 

ただ、渋滞がわかる機能や、豊富なお店情報を検索できるのは魅力なので、2点にしています。

 

各ナビを使ってみての感想・結論

我々が使ってみた感想としては、

Garmin Edge® 1000J : ナビ機能以外も欲しくて、自転車のレベルアップをしたい人向け

Google Map : ナビ機能しか必要ない初心者向け

という結論に至りました。

 

これまでも紹介してきた通り、Garmin Edge® 1000Jは本当に多機能で、まだまだ使いこなせていないツールがありました。お値段は高いのですが、これからさらに自分のレベルアップをしていきたい人にはお勧めです。これ一つに、自転車に欲しい機能がすべて詰まっているといっても過言ではありません。

 

ただ、ナビ・マップ機能単体でいうとGoogle Mapに若干劣っているという印象です。

 

対してGoogle Mapはナビ・マップ機能は優れていますが、それだけしかありません。今後どうGoogle Mapが進化していくか分かりませんが、いまのところ速度やケイデンスを測ったりはできません。

 

とりあえず自転車でいろんな所へ行ってみたい!という、ナビ機能しか必要ない初心者の方には、スマホのマップ機能で十分かと思います。

 

自分の必要性にあった方を選んで、楽しい自転車ライフをエンジョイしましょう!