シクロクロス東京2017|お台場で迫力あるレースを観戦、初心者から楽しめるシクロクロスの魅力

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シクロクロスバイクってなに?

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シクロクロスとは時に自転車を担いで障害物をクリアしながらオフロードを走る競技。

もともとはヨーロッパで冬場のロードレースのオフトレとして始まった競技です。

使用するシクロクロスバイクは、ドロップハンドルが付いていてロードレーサーのようなシルエットですが、オフロード用の太いブロックタイヤを装着し、泥が詰まらないようにカンチブレーキやディスクブレーキが付いているのが特徴です。 近年は本場ヨーロッパでも日本国内でも人気が高まっております。

 

シクロスバイクについて知る【解説】

 

シクロクロス東京とは

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沢田時(ブリヂストンアンカー)

今年で6回目となるシクロクロス東京は、2017年2月11日・12日にお台場海浜公園にて開催されました。国内で行われる大きなシクロクロスの大会です。当日は天気にも恵まれ、初日は7000人、2日目は2万人の観客が詰めかけ、会場を盛り上げてくれました。今回は、このシクロクロスシーズン最後の一大イベントのレポートをお届けします。

 

シクロクロス東京|6回目を迎えさらに進化し続ける大会

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左:沢田時(ブリヂストンアンカー) 右:小坂光(宇都宮ブリッツェン)

今年で6回目を数えるこのシクロクロス東京。ショーレースとしてシクロクロスレースを開催することをテーマに、第1回大会から海外の強豪を招いてレベルの高いレースを行ってきましたが、今回は過去最高レベルの招待選手、スティーブ・シェネルが大会の目玉です。

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沢田時(ブリヂストンアンカー)

6回目ともなると運営面での進化が進み、コースは砂でのテクニックとスピードが存分に発揮されるコースとなっています。

 

また、タイムテーブルも2日開催となり、初日はAJOCC(一般社団法人日本シクロクロス競技主催者協会)の各カテゴリーレースを、2日目はメインとなる男女のエリートレースを行うことで参加し易く、見易い運営を目指しています。

 

とは言え、混走のレースが有ったり、カテゴリー4やエンデューロなど、人気のレースはなかなか出場権が取れないなどの課題も残りますが、主催者はより良いものを目指し、常に試行錯誤を続けていることをここに記しておきたいと思います。

 

新種目のサンドスイッチエンデューロとメインレースの男子カテゴリー1

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砂浜を駆け抜ける迫力のあるレース

初日は朝からカテゴリー4のレースを皮切りに各カテゴリーで熱いレースが展開されました。

 

その中でも注目は、新種目のサンドスイッチエンデューロと男子カテゴリー1です。サンドスイッチエンデューロとは、2人1組で行う変則的なエンデューロレース。自転車のレースなのに、途中の砂浜区間は自転車を乗り捨ててランニングすると言う競技。

 

実は、私も参加しましたが、ずっと心拍数が上がりっ放しでとてもきつかったです。

 

まだ新しい競技なので最初は様子見でやっていましたが、変則的なルールに対応するために、ランニング区間を重視して自転車用のシューズではなくランニングシューズを履いて出場する選手もいたりと、なかなか面白い競技でした。

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中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM)

そして、初日のメインイベントは男子カテゴリー1。実は、翌日のエリートレースには国内ランキング35位までの選手しか出場権が無いのですが、このカテゴリー1のレースで3位以内に入賞すると、翌日の出場権が手に入るのです。

 

そんなカテゴリー1のレースを制したのは竹内遼選手。実は過去には全日本選手権のジュニアクラスを制しており、世界選手権も走っている強豪選手。

 

今シーズンはシクロクロスレースにあまり転戦していなかったので、ランキングは35位以内に入っていないものの、カテゴリー1の出場選手の中では頭1つ抜けた存在。文句なしの圧勝で、翌日の男子エリートレースの出場権をGETしました。

 

2日目の男女のエリートレースで大観衆が世界の走りに酔いしれる

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ReadyGoJapanの吉岡梨沙選手

2日目はキッズのレースとエンデューロが午前中に行われ、午後はいよいよメインイベントの男女のエリートレースです。2日目の午前中にキッズのレースとエンデューロを持ってくるのは、終わったらそのままエリートレースが観られるようにと言う主催者の配慮でしょう。

 

日本の将来を担うキッズたちには、強豪選手の走りを間近で観て夢を膨らませて欲しいし、エンデューロはこう言う大きなイベントには不可欠。仲間と楽しく走って盛り上がり、そのままの流れでメインレースを観ると言う流れです。

 

女子エリート(CL1)はルーシー・シェネルが圧勝

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左:サミ・ルーネルズ(アメリカ、スクウィッドバイクス)中央:ルーシー・シェネル(フランス、クロスチームバイG4) 右:唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)

午後のメインレース1本目は女子のエリートレースです。

国内のトップ選手をはじめ、アメリカやオーストラリアなど海外の強豪選手が参加。その中でも注目はフランスのルーシー・シェネル(クロスチームバイG4)。

元フランスチャンピオンで有り、2013年の世界選手権では3位に入っている選手。そしてスティーブ・シェネルの奥さん(一緒に走った際に、8歳と5歳の子供がいると言っていました)。

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福本千佳(Live GARDEN Bici Stelle)

レースがスタートすると気を吐いたのは世界選手権にも出場した日本の今井美穂。今井が意地の走りでトップを守りながら1周が終了。しかし、徐々にルーシー・シェネルが本領を発揮し、トップを奪うとそのまま独走態勢を築き、男子選手と変わらぬペースで一気にゴールまで駆け抜けました。

 

ちなみに2位には当初走りよりもファッション性に注目が集まりダークホース的存在だったアメリカのサミ・ルーネルズ(スクウィッドバイクス)が入り、3位にはオリンピック出場経験を持つ唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が後方からパワーで追い上げ、日本人として表彰台の一角を守りました。

 

男子エリートはスティーブ・シェネルが圧巻のパフォーマンスを披露

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左:ジェレミー・パワーズ(アメリカ、アスパイアレーシング) 中央:スティーブ・シェネル(フランス、クロスチームバイG4)右:竹之内悠(東洋フレーム)

最後は大注目の男子エリートレース。下馬評ではスティーブ・シェネルが圧倒的な優勝候補ですが、昨年覇者でアメリカから参戦のジェレミー・パワーズ(ASPIRE RACING)や竹之内悠(東洋フレーム)などの国内のトップ選手も一矢報いようと全力で挑みます。

 

国内の選手にとってはこのレースはとても重要なレース。しかし、スタート地点には緊張感が漂うものの、全日本選手権はUCI国際レースのようなピリピリした感じよりも、お祭りの前のようなワクワク感が漂います。選手の表情もたくさんの観客の声援を受け、集中しているもののどこかにこやか。そんな観る方も走る方もテンションが最高潮に達した状態でスタートを待ちます。

 

そして、恥ずかしながら私も参戦。ランキング的に後方からのスタートとなりますが、1つでも上の順位を目指すべく、集中して臨みます。レースがスタートすると最初のコーナーでオーストラリアの選手が落車し、後方は渋滞が発生し大混乱。先頭ではこの混乱を上手く抜けた選手たちがどんどんレースを進めていきます。私は残念ながら後方に取り残され、スタート直後にもかかわらず、トップと数十秒の差が付いてしまいました。

 

先頭では日本の意地にかけて竹之内悠が先頭を守る形で序盤のレースが進んでいきます。そして、中盤に入ると、いよいよ大本命のスティーブ・シェネルが勝負に出ます。ペースアップし先頭に出ると、そのまま一気に独走態勢を築き、一気にレースを決定付けます。

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竹之内悠(東洋フレーム)

ちょうど、先頭ではそんな動きが有ったころ、私は、背後にシェネルが迫り、周回遅れになろうとしていました。通常のレースでは周回遅れはレースから除外されますが、このコースでは1周が短いため、ラップされてもそのまま走ることが出来ます。

 

ただ、周回遅れになったら、トップに道を譲るのが常識。自分たちもレースを走っていますが、先頭にとっても、それを観るお客さんにとっても、周回遅れはただの障害物。邪魔になることは万死に値します。

 

そして、私が30番手くらいの4人パックで走っていると、砂の長い直線でシェネルが追い付いてきました。私が他のメンバーに「後ろからシェネル来たぞ。やべ~速いぞ」と声をかけると、4人とも一気にレコードラインから外れ、道を譲ります。まるで、クルマの運転中に救急車が来て皆で道を譲るように。

 

そんな私たちの横をシェネルがモトクロスバイクのようなスピードでかすめて行ったのですが、追い抜き際に笑いながら私の顔を見て「ヤバ~い!ヤバ~い!」と連呼しているのです。

 

実は大会3日前に彼らと走る機会があり、その時に私が『イタリア語のマンマミーアみたいな意味で、日本ではヤバ~いって言うんだ』と教え、そのフレーズが気に入ったシェネルはずっとヤバ~いと連呼しながら走っていました。ただ、まさかレース中も言うとは。もの凄い余裕です。

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圧巻の走りを見せてくれた1位のスティーブシェネル選手(ゼッケン2)

結局、シェネルはそのまま淡々と走り、優勝。

 

その後ろでは昨年覇者のジェレミー・パワーズと竹之内悠が激しいバトルを繰り広げ、2位パワーズ、3位竹之内と言う結果に。私はこの3名には2ラップを食らってしまいました。

 

世界の走りを見せたシェネル、ディフェンディングチャンピオンとして2位に入ったパワーズ、日本人の意地を見せて表彰台の一角に滑り込んだ竹之内。3選手とも素晴らしい走りでした。

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竹之内悠(東洋フレーム)

そして私は、トップのと実力差を改めて感じつつも、たくさんの声援に背中を押され楽しいレースが出来ました。どの選手も、シクロクロス東京のこの独特の雰囲気は大好きで、来年はもっと良い走りをしようと思わせてくれます。

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マウンテンバイクを楽しむキクミミさん

今年のシクロクロス東京も素晴らしいレースを繰り広げ、大盛況のうちの終了しました。このままシクロクロスシーズンを終了する選手も多く、これから春・夏とロードやMTBのシーズンを迎えるのですが、その先にある来年のシクロクロス東京が今から楽しみでなりません。

 

美味しいものを食べながらレース観戦をすると自然と観ている方もヒートアップ

私も自分が出たサンドスイッチエンデューロの後に、会場のケータリングで販売していたケバブを食べながらカテゴリー1を観戦しました。本場のヨーロッパのように、美味しいものを食べたり、ビールを飲みながらレースを観戦できるものシクロクロス東京の魅力の1つ。普段、人のレースを観戦する機会が無いので、楽しくレース観戦できました。

 

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